からだとつき合う

思い出が身体に記憶されている

身体が硬直したり筋肉に痛みやだるさがあったり、それをほぐすために自分なりに努力してきました。そのことはこのブログにもときどき書いてきたのですが、いつも不思議に思うことがありました。ほぐれるとき、旧い記憶が蘇るということです。 情景とともにそ…

人生を動かすボディワーク

ロルフィング10回のセッションが終わりました。途中経過をもっと記していこうと思っていたのですが、忙しかったこともあり書けませんでした。でも、ロルフィングというのは、終わってから半年、1年とまだまだ身体が変わっていくものだと聞いています。確かに…

自分を縛っているのは、実は自分

ロルフィングに通っています。 ロルフィングというのは西洋風の整体のようなもので、横たわって施術してもらいますが、 それと同時に受けた人間の身体への意識を目覚めさせていく作用を持っています。 身体の学びを伴うという意味で、ボディワークの一種とい…

絶対音感と真の音感

私は自分の「絶対音感」が別な調にずれて聞こえてしまうことに、思い当たる節があります。 小学校6年生のときに、小学校の音楽の先生に移動ド法で歌唱するよう指導されたことです。ご存知の方も多いと思いますが、ヤマハ音楽教室では、何調の歌でも固定ド法…

音感の個人差がものの考え方の個人差に関係するだろうか

私はある偶然から、ヤマハ音楽教室に3歳半で通い始め、小学校4年生まで在籍しました。 ものごころついたときにはすでにメロディーをドレミで歌っていましたから、これを特別な「音感」と呼ぶことには抵抗があったのですが、世間で「絶対音感」が話題になるた…

目から鼻に抜ける道

「目から鼻に抜ける」という表現は、辞書を引くと非常に頭の働きが良い様子を指すと書いてあります。目と鼻の間にどう「抜ける」のか、どの穴を指しているのかよくわからないですよね。。。。でも、もしかしたら、このことじゃないか、と、思い当たる経験を…

音感教育を3歳から受けたことを50歳過ぎて振り返ると

音楽教室の話が出てきたので、ちょっと補足も兼ねて書き留めておきます。3歳から音楽教育を受けた、という話から普通連想するのは、お金持ちで学歴の高い両親とか、親も音楽家とか、そういうイメージなんじゃないかと思うのですが、私の場合は違います。私は…

背面を開いて前屈

オペラ初挑戦に当たって、まず声作りから取り組んでいます。 なにはともあれ、本番で声が出なくなったら、みんなに迷惑をかけてしまいます。 力まず、遠くまで通る声が出せなければ話にならないのです。『声の呼吸法』(米山文明、平凡社2003)この本を読み…

確かにあのときから変わった、アサーション

オペラに準主役で出る話は、急に降ってきました。 数年前の私では、考えられない話です。振り返ると、半年前ぐらいから続けていろんなことが起こってきたように感じます。傾聴ボランティアの代表。会員の投票で、どんぐりの背比べのような得票数で選ばれてし…

何かになりきることで自分を表現できるドラマセラピー

実は、来年、小さなホールでオペラに出演することが決まっています。準主役です。音大も出ていないし、本格的に声楽の先生についたこともない私が、どうしてこういうことになってしまったのか、そのあたりは省略します。とにかくやることになってしまいまし…

顔を緩めると、どうしてなのか骨盤底が緩んできた

ロルフィングというボディワークがあります。 その関係で以前から購入していた本ですが、あまり読みすすめることなく置かれていました。こういう本は読める時期が来たら読めるというものなのかもしれません。『「疲れない身体」をいっきに手に入れる本』(藤…

身体が緩んで初めてわかる、人の気持ち

ほんの少しずつ、身体が緩んできました。腕だけ、肩だけ、背中だけ、わき腹だけ、という風に、その日に重たいと感じる場所に意識を集め、5秒ほど力をぐっと入れて、それから解放します。その場所が軽くなると、次ぎの場所が気になり始め、そこを緩めると、…

からだが緩むときこころも緩み、心がほどけると体もほどける

以前、朝目が覚めて意識が戻ってくると、体じゅうが痛い、と、書いていたと思います。 3ヶ月ぐらいまで、そう書いていたと思います。 今はもう大丈夫です。痛くない、と確認できます。目覚めがずいぶんすっきりしてきました。痛くなくなる最終段階には、お灸…

絶対音感と和音感

最相葉月さんといえば「絶対音感」という著書を思い出したので、少し、音感の話を書いておきます。私は以前この本を読んだときに違和感がありました。 自分はこの本でいうところの絶対音感があるのかないのか、よくわからなかったからです。この本がベストセ…

自分のからだは自分だけが変えられる

長い間、身体が痛いという症状に悩まされています。世にいうところの、繊維筋痛症という病気に近いものだろうと思いますが、おそらくは、脳や神経に作用する薬を飲み続けたことに因るものだろうと考えています。朝起きて、意識が戻ってくると痛み始めるので…

脳は頭蓋骨の中の丸い臓器ではなくて

脳というのは人体を構成する臓器の一つで、頭蓋骨に守られた柔らかい球状のもの、ですよね。アニメ映画で脳だけの生き物を見たことがある記憶がありますが、脳といえば頭蓋骨の中の丸い部分だけを指すのが一般的です。でも、ほんとうにそうなのかな、と、私…

自分の気持ちを表現することの難しさと身体(からだ)の関係

アサーションについて正確に伝えられるほど私は解っていないと思いますので、詳しい情報は他で探していただきたいと思いますが、私にとってかなり手応えのある研修体験だったのは確かです。相手の状況や立場を配慮しつつ、自分の気持ちを率直に伝え、こうし…

作業をするときの歌について

声のワークに絡めて、思い出したことがあります。私の祖母は95歳、大正7年の生まれですが、私は子どものとき、この祖母から面白い歌を習っています。 編み物をするとき、毛糸がもつれて絡まったときに、ほどくときの作業歌です。 いそがしや いそがしや …

からだの音をきく

自分の身(からだ)に起こっていることは日々変わっていくので、忘れないように書き留めておきます。先日、ある学会で催された『おとだまセラピー』のワークショップに参加してきました。おとだまのつかい池田有加さんのHPここで、身体のひびきを聴いてそれ…

ほぐれる、ゆるむ、の経験則

ほぐれる、ゆるむ、といえば、この本を最近読みました。『「ゆるめる」身体学』(高岡英夫、静山社)。高岡氏は、「ゆる体操」を考案し、指導者を育成して広める活動をしておられる方です。「ゆる体操」の概要が巻末に図解して載っていましたが、これは基本…

芸術療法と、変わっていく身体

少し前の話に戻ります。私は先日、村上春樹の小説『色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読みました。 読み終わる頃に、胸の中心のあたりに、ごりごりとした硬いものを感じたんですよね。あまり書くとネタばれと言われそうですが、この小説の終わり…

「よのなか」と「からだ」の関係

「からだ」と「こころ」(意識)のことばかり考えてきました。 とにかく緩めればいいんだと考えてきたのですが、からだもこころも、ひとりで生きているのではなくて、日々の生活の中で社会と向き合っているんだということを忘れていたようです。『ユルかしこ…

「からだ」からこころを整えるというアプローチは古くて新しい

私がボディワークにかかわるようになったきっかけは、ある集会で「発達障害にはフェルデンクライスがいいらしい」という話をきいたことでした。発達障害に関わらず、うつ状態など、こころの不調には身体を整えるといいというのは、日本人ならある程度受け入…

さて、私の肩こりは治ったでしょうか?

『雨の日は本を広げて』の最後の記事で、さもえらそうにポスト・モダンの身体性とか書いたのですが、もともと、私が身体の話題を取り上げたきっかけは私自身のからだがガチガチに固まっていたことからでした。『雨の日』ブログのカテゴリー「ボディイメージ…

薬は毒であり、毒は薬である

諸刃の刃(もろはのやいば)という言葉がありますね。良い面もあるけど、悪い面もある。そんなものは、世の中にたくさんあります。薬と毒も、そんなもののひとつですね。同じ物質が、薬になったり、毒になったりします。 適量なら薬、量を過ぎると毒というも…