近況その他

小さなパニックが私の人間関係にもたらしたもの

最近、生きやすくなったと感じています。 人と関わることが怖くなくなりました。相手にも気持ちがありますし、想定外の反応に傷ついたりします。でも、それは当たり前のこととして、受け止めることができるようになってきました。 先日60歳になったところ…

自分の中に鍵のある部屋を持つ

このところ更新がとてもゆっくりになっていますが、毎日どなたかがアクセスされているようで、そこへ向かって、あるいは未来の読者さんに宛てて、記事を書いていこうと思います。 今日は、この本についてです。 東畑開人『聞く技術聞いてもらう技術』(ちく…

感情を味わうことで味覚も変わっていく

自分の気持ちを”感じる”と書いたり、”拾う”と書いたりしていますが、ときに”味わう”という表現を使ったこともあるかと思います。とくに、苦しさや恐怖感、辛さ、悲しさといったネガティブで避けて通りたくなるような感情を、逃げないで、受け止めて、しっか…

病室で考えたこと、そして今でも続いていること

私の裂孔性網膜剥離、黄斑上膜に伴う眼の手術(硝子体手術)は約2時間かかりました。局所麻酔だったので手術の全ての工程を意識のある状態で体験し、執刀医の息遣いから強い集中を感じる瞬間もありました。10日あまり入院しましたが、大学病院だったので同じ…

網膜剥離をしてわかった眼の役割

裂孔性網膜剥離で手術を受け、しばらくパソコンに触れませんでした。スマホは片眼でもメールの確認ぐらいできるのですが、パソコンは両目必要だということを実感。 10日ほど入院と聞いていたので、退院したらすぐ普通の生活に戻れると簡単に考えていたのです…

「イヤと言ってもいいのよ」ってお母さんに言われたことありますか?

大学院なるものを修了して最近は論文も少し読めるようになってきました。今回はどうしてもこの論文について書きたいと思ったので紹介します。 「小学生の頃の養育者からの言葉がけが女子大生の自己制御機能の発達に与える影響」(森下正康・藤村あずさ)http…

ふたりの母と戦争

私の実母は昭和10年代の後半に生まれています。終戦の年は昭和20年(1945年)ですが、このとき母は幼児でした。親戚の家の離れに疎開していたと聞いています。米軍の戦闘機に機関砲で攻撃されてしまうという経験をしていて、母自身は覚えていないようですが…

「嫌と言えない」が連鎖する

子守りというのは本当に大変な仕事で、泣いたりぐずったりする子どもをどうやって落ち着かせようかと困ってしまうのは誰でも似たり寄ったりだと思うのですが、そのときにどのような方法を使うのかは個人差というか、性格が出るところでしょう。 ひとつ前の記…

母といえど人間

前回は、相手の気持ちについて考えることができる力が「しつけ」によって伸びるというような話で終わりました。あれから多少気鬱に過ごしていました。私の母は、きょうだいげんかのときなどにそれぞれの言い分を聞いて仲裁するなどということは一切したこと…

眼球を左右にゆっくり動かすだけの眼精疲労対策

前の記事を書いた頃、ふと気が付くと、 いや本当にふと、あれ、そういえば、という感じで気が付きました。 体じゅうがんがんに凝り固まっていてどうしようもなく痛い状態になっていました。こんな風になるまでそこに意識がいっていないというのが、私のおか…

レジリエンスってそういうことでしょ

このところ発達性トラウマに”はまって”しまって少ししんどい感じになっていたのですが、ここ1か月で 抜けた! という感じになっています。 どういう風に変化があったのかを順序だてて整理したいと思います。書いておかないとこの感覚を忘れてしまいそうなの…

逃げないということが一番大事なことなんだ

先日、テニスを始めたことを書きました。正確に言うと、テニスボールを使った体力づくりを始めました。ゲームができるのは、ずっと先。というか、できないで終わってしまうかもしれないと思っています。 それでもやろうと思ったのは、もしかしたら、今なら、…

50代後半、ボール運動に取り組む

心身症的な状態が長いこと続き、疲れやすさや集中力のなさなどから運動とは縁遠い日々を過ごしてきましたが、このままではかなりヤバいと思うようになってきました。ヨガを始めて少し腰の周りなどは安定してきたものの、転んだりぶつけたりすることが増えて…

自分を守るための好き嫌い

2年ぐらい前に、過敏性腸症候群の食事療法の話を書いたのですが、ずっと続けています。何を食べたら腸がどんな調子になるのか、わかってきました。 私の祖母は99歳まで生きたのですが、結構好き嫌いがあって周囲は苦労した覚えがあります。あれは我儘だった…

修士論文提出しました

お久しぶりです。 昨年(2020年)12月に修士論文を提出しました。先日口頭試問を終えたところです。しばらくお休みしていたこのブログをまた書いていこうと思います。 よろしくお願いします。

夢見る力と睡眠

今、修士課程の1年生なのですが、先輩方の論文の発表会がありまして、見学に行ってきました。 大型のプロジェクターにパワーポイントの資料を映し出し、マイクをもってしゃべっている先輩方を見て、来年は自分の番だと思ったとき、夢が近づいたんだなと思い…

責任を取る覚悟

認定心理士の認定が下り、IDカードが送られてきました。 巷では、役に立たない資格とも言われているようですが、私にとっては意味があります。なんだろう、人間としての尊厳を取り戻したような、そんな感覚です。 いつの間にか、自分というものに自信を失っ…

過敏性腸症候群の理解が変わる食事療法

長らく更新が止まっておりました。お久しぶりです。 ここ数か月いろいろなことがあったのですがそのひとつが、過敏性大腸症候群の食事療法です。ストレスが重なっていることは承知のことでしたが、どうも最近それだけじゃなくて、食事を見直すことで状態が変…

私は幸せになっていい

4月に入りまして、いよいよ大学院本科生としてのスタートを切りました。 いい論文を書くぞ!と意気込んでいる時と、自分にどれほどのことができるだろうかと不安になる時とあって、波を繰り返しながら少しずつ進めています。 論を立てて文章を書けるようにな…

失語症が教えてくれるコミュニケーションの本質

「脳とこころ」というカテゴリーを新しく作りました。実は、結婚以来25年以上同居している義母が1ヶ月ほど前に脳梗塞になり、失語症という状態になっています。もともとあった物忘れと相まっていろいろ意思疎通の困難さができてきたのですが、貴重な経験をさ…

放送大学で学ぶということ

新しい年になりました。 報告遅れましたが大学院の入学試験はどうにか合格して、手続き書類待ち状態になっています。放送大学の修士科目生、選科生として学び始めてから、だいたい10年ぐらい経ちます。 大学院に行くというのは、若いときからのささやかな夢…

その感覚はよくあることなのか心配ないのかを教えてほしい

「脳からどろり」の感覚について以前書いたのですが、似た感覚をお持ちの方からコメントいただきました。 「脳からどろり」というのは、脳から副鼻腔に向かって鼻水のような粘液状のものがゆっくり流れ落ちてくるような感覚です。脳の中がその粘液で淀んでい…

今回はいろいろまとめて近況です

近況その他というカテゴリーを設けてあるのですが、今回はいろいろまとめて近況を書きます。 今月末で学習塾講師をいったん辞めることになりました。この仕事のことや学習塾という業界のこと、最近の子どもをめぐる世相のことなど書きたいことはたくさんあっ…

どうしてもやっておきたかったこと

実は、大学院入試に挑戦中です。 私のブログにおなじみの方は、いつまで放送大学行ってるの?と思っておられたかもしれません。かれこれ10年ぐらい修士選科生をやったり教養学部に戻ったりしながら、だらだら学生を続けています。最初から目標は修士号で、も…

臓器の不具合と考えるか、調節の不具合と考えるか

先日、発作性上室頻脈 という診断が下りました。やっと、です。 聞きなれない診断名かも知れないですが、不整脈の一種です。何年も前からときどき急に脈が速くなるのに気がついていましたが、病院で心電図をとってもそのときは出てこないのでなんとも言えず…

セルフケアはこころを含めた自分を大事にすること

暑さの厳しい今年の夏ですが、足首だけはいやに冷えています。今年の暑さのせいなのか、今年になって自分の身体が変わったのか、それとも、今年は敏感に感じるのか、区別がつかないのですが、ずーんと冷えるのが気になります。 前回に引き続き、本じゃないも…

朝と、足首と、セロトニン?

調子が良くなってきた、と、書いてみて思うのは、これを、調子が悪い人が見ると、逆に落ち込んでしまうんだろうな、ということです。 調子が悪いときは、どうやってそこから抜け出すかが見えなくて苦しいですよね。私も苦しかったから、わかります。 でも、…

かなり健康になってきました。振り返ると。

以前、半健康とは、というような記事を書きました。長い間、身心の不健康な状態を続けており、元気になることは遠い目標でしかなかったのですが、 最近、かなりいい調子です。 朝起きたら、10分ほど屋外を散歩。月に一度はヨガ教室に行く。義母の菜園を手伝…

発信しつづける覚悟

更新が止まってしまっていました。少し迷いがありました。 ひとつは、数年前にブログを始めた頃と比べたら、インターネットの持つ文脈が変わってしまったように感じることです。発言の責任が以前より強く求められるようになってきました。短文で発信できるツ…

学習塾って結局何なんだろう

学習塾の講師を始めてそろそろ4年目にはいろうとしています。 アルバイトとはいえ、慣れてくれば専門性を問われます。個別指導なので心理カウンセラーの勉強で仕込んだスキルがかなり使えます。生徒さんとうまく気持ちがかみ合ってどんどん勉強がはかどって…