時間のスキルと空間のスキル

前の記事で、時間に遅れないためには スキル が必要と書きました。

知っているだけではだめだと思います。ちょっと訓練して慣れなければだめです。
時間を感覚として掴むのは思うより簡単ではないと思います。

私たちのこころの中での時間は、物理の法則のようにすすまないからです。

空間も同じです。200ccのカップには200cc以上の水は詰め込めませんが、
なんとなく、引き出しに満杯ほど服が入っていても、まだ詰め込めるような気がしてしまうのが人間なのだろうと思います。

身支度に20分、家を出てから会場まで10分、合計30分。この場合なら、単純に30分前から身支度を始めなければ、その時点で遅刻しそうなのですが、なんとなく、まだ30分ある、と思ってしまうんですよね。

夢の中なら時間も空間も伸びたり縮んだりしますし、映画や小説も似たような動きをします。
しっかり目を覚まして現実を把握していなければ、あっという間に夢の世界に半分足をつっこんでしまうのだろうと思うのです。

時間が守れることは知識ではなく、スキルだと考えるのはそういう理由からです。
自転車の乗り方や、泳ぎ方を覚えるように、練習して身に着ける必要があるのだろうと思います。

私が気がついたのは50歳のときですから、私より若い人は、いまからでも間に合うと思います。