勇気のホルモンX

実は、いま、就職活動もしています。息子のことじゃなくて、私です。
アルバイトを探しています。

結婚退職してから二十年あまり、病気もしたしいろんな面で自信をなくしていましたから、
社会に出るのはとても不安があります。でも、このまま一生を終わりたくないという強い気持ちがありました。

いまのところ、断られ続けています。なかなか決まりません(笑)。

それはそうと、最初に面接案内のメールをもらったとき、怖くて怖くて一晩眠れませんでした。
いわゆる武者震いというのでしょうか。
恐怖を出迎えるように、からだの深いところから、潮が満ちてくるように何かが湧き上がってくるのを感じました。

次の日には、別の人間になっていました。どういったらいいのでしょうか、ずっと使っていなかった電気回路にスイッチが入ったというか、なにものかがチャージされたというか。。。
一番ぴったり来るのが、なんらかのホルモンのようなものが分泌された感じです。

でも、いわゆるアドレナリンというのとは、ちょっと違うような気がしました。
ストレスフルだけど、それを受け入れる前向きさを盛り上げるどこか穏やかで健康的な気分が生まれてきます。勇気という言葉がぴったりの気分。

この気分は、病気の時には忘れていたものです。もしこれが体内から分泌される物質だとしたら、私はこのホルモンが枯渇していました。

仮に勇気のホルモンと名づけてみましょう。
これには学問的な根拠はないので断っておきます。あくまでも私の体験から、何かが体の中から湧いてきた感じがすると言っているのです。

でもわかりませんよね。
オキシトシンというホルモンについて、以前にはわかっていなかった作用が明らかになってきていることをこの前学びました。勇気のホルモンだって、ほんとうにあるのかもしれないです。

思い起こせば、ボランティアサークルの代表を引き受けたときも、オペラに出るにあたって少しばかりの出演料がいただけるとわかったときも、その責任の重さに身震いしましたが、同時に体のなかから何かが沁み出してくる、何かが搾り出される感覚がありました。

ひとがストレスにうまく立ち向かえるとき、勇気のホルモンが分泌されているといえないでしょうか。
逆に、引きこもるとき、そのホルモンが枯渇しているのだといえないでしょうか。

このブログでは、これを勇気のホルモンXとしておきましょう。
あとからいい知恵が見つかるかもしれません。