世の中と歯車がかみ合う感覚

アルバイトを始めました。ほんの少しですが、初めてのお給料が口座に振り込まれました。もちろん嬉しいのだけれど、ヘンな気分です。

なかなかうまく表現できないし伝わらないとは思うのですが、私はただ専業主婦だから働いていなかったというのではなくて、ずっと病気でした。
精神状態が不安定で、ちょっとしたことで身体の状態が悪くなることや、頭の回転が悪くなっていてひととやりとりが難しかったこともあり、まず自分は外に出て働くことは無理だろうと思っていました。
新聞に折り込まれた求人広告を見ては、自分にできそうな仕事はないなぁ、と、自信をなくしていました。どんな単純作業でも、長時間続けることはできないし、メール便の配達のようなマイペースでできそうな仕事でも、根気が続かないような気がしていました。

いつしか、新聞折込みの広告を眺めたときの気分で自分の体調を測るようになっていました。少しずつ、これならできるかも、と、思える求人が見つかるようになってきたのが半年ぐらい前からでしょうか。今回のアルバイトは数ヶ月前から準備し、応募書類、面接とすすんで、気持ちも少しずつ仕事をするモードに切り替わってきました。

建物に入ると、外界とはまったく違う空間に入ってしまったという感覚を覚えることがありますが、それに似た気分です。仕事をするということは、していないのとは全く違う感覚です。ボランティアとは違って、責任も感じます。自分の中の何かを搾り出し、誰かに送り出しています。そしてその代価として、お給料が私の許にやってきました。。。

専業主婦だってそれなりに社会に貢献していると思ってきたけれど、違いました。
どこが違うのかはうまく説明できません。世の中と直接かみ合っている感じとでもいうのでしょうか。

とにかく、仕事ができるようなからだとこころの状態になったことは、ほんとうに喜ばしいことです。なってしまうと当たり前のように感じてしまうのですが、ここまでくるのは大変でした。私を支えてくれたたくさんの人たちに、感謝。