働けない女性の行方を憂う

女性が働くということに関して、以前から気になっていたことがあります。

ずばり、働けない状態の女性についてです。

働けない男性がいたら、世の中はいろいろな配慮や援助をするし、制度も整っています。
病気で働けないのなら治そうとするし、障害で働けないのなら就労の援助もするでしょう。
でも、同じような状況の女性が専業主婦だった場合、どうでしょう。
「専業主婦なんだったら、ぼちぼちでいいんじゃない?」って、私も医師にずいぶん言われてきました。医者を頼らず自分で治すと決めたからこそ、今こうやって再び働くことが可能になったように思います。

健康に不安があって就労ができない状態の女性の実態は誰も把握していないのじゃないかと思います。彼女たちは専業主婦という立場に隠れていて統計などには表れてこないですが、実際は存在します。見た目はとても優雅ですよね、お金に困っていないから働いていない、時間はたっぷり、みたいに見えてしまう。私のように精神の病を持った人だけじゃないです。心臓などの内科的な疾患を抱えた人など私の周りにも何人かいます。

今の60歳ぐらいから上の年代だと、サラリーマンの奥さんが専業主婦はまあ当たり前でした。
が、私たち50代ぐらいから下は、子どもが自立したら、パートを含めて働いている方が普通になってきたように思います。私もそうしたいと願ってきました。

数年前、民主党が政権を取った頃から、専業主婦の優遇制度はそろそろ見直されるだろうなあと予測していましたが、自民党も女性を社会に活用するとのことで、専業主婦の地位は危うくなってきました。働いていない女性が後ろめたい思いをする時代がもうすぐそこまで来ているように感じます。
そのとき、気になるのが、働けない状態の女性のことです。
彼女たちをどう守ることができるのでしょうか。

女性が働くことが当たり前になってくればそれはそれで、そのような立場の女性の存在も明らかになってくるのかもしれません。病気になっても私のように長いことぼんやりしていることは許されない時代になるのかもしれないです。

女性を活用と言っても、働けない女性もいるよ、ということを少しアピールしたくてこの記事を書きました。心の隅に置いていただければ幸いです。