自分を見つめることは、他者とつながること

しばらく更新できずにいました。
ひさびさの、「うつ」っぽい状態。「うつ」というのは、憂鬱な気持ちのことではありません。
感情の流れが滞り生命力が落ちていく状態です。
目の前の課題が大きな壁のように見えて到底達成できそうに思えず、調子に乗って予定をたくさん入れてしまったことを後悔しました。
その気持ちが「不安」であることに気づいたのもずっと後でした。
気づいたときには少し楽になりかけていました。

疲れていました。
数日休むことでわりとすいすいと良くなっていったのですが、
ここまで疲れきるまでに、あれもこれもやらなきゃと焦ったり、用事を詰め込もうと思ったりする時期がありました。今思えば、「爽」の時期だったのだろうと思います。
客観的に考えるために、用件を整理し、それにかかる時間を見積もってみました。
できそうもないことができると考えて予定に入れようとしたり、無理やりやらなければ駄目だと思い込もうとしたりしていました。再び病に落ち込んでしまったら、これまで頑張ってきたことが台無しになってしまいます。

声楽のレッスンが毎週入っていたのを、どうにか先生にお願いして減らしていただくことにしました。
先生にはあまり上手く伝わらなくて、先生も少し傷つかれたかもしれません。
先生にとってレッスンというのは毎週やるもので、辞めたいという風にとらえられたかもしれません。
アサーションという意味ではあまりきちんと伝えられなかったかもしれませんが、どうにか自分の希望通り、レッスンを中断することができました。
この、思い通りになったということが、なぜかとっても嬉しく心地よく感じていています。

これまで、よっぽど、我慢してきてしまったのだろうと思います。
うまく自分の気持ちを伝えられなくて、相手の都合に合わせて、相手の望む自分を演じて、それで満足していると思い込んで、自分の気持ちがどこにあるのかわからなくなってしまっていたと思います。

今回、あまり上手に伝えられませんでしたが、とにかく自分の気持ちに素直になってみようと思いました。
レッスンを減らしたいというのは、他の用事に比べてやっぱりこのレッスンにお金と時間をかけることに価値を見出していなかったのであり、それを直接先生に伝えるのは控えなければならないと思ったので、そこが一番難しいと感じたところです。
私にとって今年一番やりたいことはやはり心理学関係の学びを続けることだし、塾講師も傾聴もそのためにやっていることです。オペラにかける時間やお金は上限を決めてその範囲内でやりたいのです。
アサーションというのは、相手に伝わるかどうかより、自分がしっかり表現できるかを問うものだと習いました。その意味では、今回は自分の気持ちはしっかり自分で把握できたし、それをそれなりの表現で示すこともできたと思います。
先生との関係はどうにか保てたと思いますが、それは先生のお人柄によるもので、表現のしかたとしては不十分だったと思います。先生には感謝しています。

今回のことで学んだのは、自分を深く見つめ、自分を素直に表現することで、他者としっかりつながることができるということです。私は今まで逆をやってきたと思います。自分をごまかして他者のいいなりになろうとしたあげく、他者とも自分ともうまくつながることができなかったように思います。

まず、自分を見つめること。そしてそれを表現すること。
回り道のようで、それがいちばんの、他者とつながるための近道なのだろうと思います。
私と同じように迷っている人に、それを伝えたいです。