夢見る力と睡眠

今、修士課程の1年生なのですが、先輩方の論文の発表会がありまして、見学に行ってきました。

大型のプロジェクターにパワーポイントの資料を映し出し、マイクをもってしゃべっている先輩方を見て、来年は自分の番だと思ったとき、夢が近づいたんだなと思いました。

20代後半ぐらいから漠然と、おばちゃんになってスーツを着て演台に立ってしゃべっている自分のイメージがありました。どこで誰に向かって何の話をしているのかはわからないけれど、そうなりたいとどこかで願っていたように思います。

うちに帰って眠りにつくとき、来年の自分を想像してみました。参加者を前にしてマイクを持ちしゃべっている自分、その目線から見える景色を想像すると、なんとも言えない心地よい気分になって、眠りに吸い込まれていきました。こんな入眠は初めてかもしれないです。

長いこと不眠に悩み、処方薬にも頼ってきた身としては、大きな発見です。眠れないときは羊を数えるのではなく、夢について考えればいいということですよね。自分が心地よいと感じるイメージを意識的に思い描いてうっとりするような気分を作り出すと、眠れます。次の日から意識的にやっています。

意識的に夢見る、ということで連想したのが「赤毛のアン」(モンゴメリ)です。逆境の中でもたくましく生きていく力として描かれているのが夢見る力。自分で気分をアゲる、自分の気分をコントロールするために、意識的に夢見るということが人間にはできるということです。

このやり方をもっと早く知りたかったと思いますが、ほんとうにしんどかった時の私にできたかどうかはわかりません。ある程度健康を取り戻してきた今だからできるのかもしれないです。