感情をほどく方法(1)

このところ元気になったということを書きましたが、腸が元気になったのと並行して、精神的にかなりパワーアップした感じがあります。自分の感覚としては、

固まってしまった感情をほどく方法がわかってきた 

という表現が近いです。

このブログでは以前から、感情をうまく感じられない、感情はあるのに言葉にできない、感情を表す言葉の実感がわかない、といった状態を報告してきました。なんらかの節に、あ、これが悔しいだな、とか、これが失礼だ、だな、とか、そういうわかり方をしてきましたが、もっと効率よく感情を取り戻すやり方を会得したということです。

そのやり方というのが、だいたいこんな感じです。

まず、なんらかのもやもやとした気分の悪さに気づきます。きっかけは人とのやり取りでうまく思いが伝わらなかったことであったり、ちょっとした失敗だったり。あのときから気分が悪いな、とまあ、自分で分析することになります。

以前だったら、気分が悪くてそのまま何もやる気が出なくて、そのまま半日寝込むというパターンでした。処方薬に頼っていた時期もあります。うつ系の病気を気分障害と呼ぶのはそういうことなんだなと思います。内臓のむかむかした感じは、よくない食べ物をたべて気分が悪いときとよく似ています。

でも、ここで、自分の内面に焦点を当ててみるのがコツです。今自分に起こっていることに耳を傾けると、なんらかの感情に気づきます。それはこれまで、恐怖感であったり、孤独感であったり、自分に対する恥ずかしさだったりしました。気づいたら、その感情から逃げないで、じっくりそれを味わうことに集中します。感情は増幅していき、震えるような恐怖になったり、いたたまれないような寂しさになったり、猛烈な自己嫌悪感になったりしますが、ただその感情の中にとどまり続けます。感情を味わい、浸ります。

そうすると、半日ぐらいでその感情が味わい尽くされ、すーっと消えていきます。感情を「ほどく」という表現をしたのはここで、固まっていたものがほぐれた、氷が解けて水になり、蒸発してなくなってしまった、というような感覚を伴います。ちょっとした心地よさもあります。

感情に向き合うのは少し恐怖感を伴いますが、大丈夫だとわかってからは積極的に、また冷静に取り組むようになりました。何かをきっかけに過去の感情が生々しくよみがえってきたら、解いてあげるとトラウマが過去の思い出に変わっています。

こうやって手順だけ書きましたが、ちょっと真似るだけでは難しいのかもしれません。フォーカシングやマインドフルネスの知識、ヨガを少しやったこと、例のCD(聴くとトラウマが消えるというCDです。過去記事参照)など、いろいろ試したことが蓄積されてきたのかもしれません。とにかく私は今、うまくやれているということを報告することで、似たタイプのしんどさを抱える人に、希望を伝えたいと思います。