眼球を左右にゆっくり動かすだけの眼精疲労対策

前の記事を書いた頃、ふと気が付くと、

いや本当にふと、あれ、そういえば、という感じで気が付きました。

体じゅうがんがんに凝り固まっていてどうしようもなく痛い状態になっていました。こんな風になるまでそこに意識がいっていないというのが、私のおかしなところなんだろうと思うのです。身体を置いてきぼりにして、意識だけが別物のように動いているようなモードに入ってしまうことがあって、意識が身体に戻ってきたら腰や肩がパンパンに凝っていたりします。

もうすこし自分を大事にしなきゃいけないんだろうと思います。自分をいたわるというか優しくするというか。

ということで、本棚の奥からこの本を取り出してきました。

この本は表題の通りフェルデンクライスというボディワークの入門書です。前半に概略説明がされていて、後半に体験版としていくつかの動きが紹介されています。

その中に、眼精疲労の人のためのレッスンというのがありまして、これが劇的に効いたので今回は紹介したいと思います。レッスン自体は一連の動きになっていてこれを全部やっても数分だと思うのですが、その中でも私がびっくりしたのが、眼球の形を感じながら左右に動かすという動きです。このボディワークは感覚を大事にしていて、非常にゆっくりと動かすことを求められます。やってみようという方はできるだけゆっくり動かしてみてください。

私は最初のうち、目線を左右に動かしてしまったのですがこれは失敗でした。痛みが返って酷くなってしまいました。ここで眼球を左右に動かすといっているのは、本当に眼球そのものを頭蓋骨の中でゆっくり左右に動かすということだったようです。そんなことが本当にできるんだろうかと最初は思いましたが、やってみたらできました。

そしてこれがすごい!眼精疲労の凝りを本当に緩めてくれます。

眼球の奥には視神経の束があってそれが脳に繋がっている、と、解剖図には描いてあるのでそうなっているのだと思いますが、その眼球の奥の部分にある深いところにある無駄な力みが意識に上ってきます。動かすときに力まないようにして、ゆっくり微細な動きに感覚を研ぎ澄ますと気分も落ち着きます。

この本にはこのほかに、肩こり、腰痛、呼吸の浅さ、背中のこわばりについての簡単な体験レッスンが図解つきで載っていますが、どれも私にとっては即効がありました。フェルデンクライスは脳に体の使い方を覚えさせる方法と言われており、本来はゆっくり身体や脳を変化させていくことを目指しているものだと書かれていますが、一回でちゃんと効くので、楽しくなって、身体のこわばりに気が付くとすぐにやってみたくなります。そうやってかれこれ1か月ぐらい経ちますが、確かに肩、腰、背中、目の奥、変化してきています。あまり無駄な力が入らなくなってきているようです。

動きは本を見ながらでもそれなりにできるのですが、伊賀英樹さんで検索すると動画レッスンもあるようです。