洗濯機を使って衣類を清潔にするのは、手抜きだと思いますか?
機械が水の量や水流を調節し、放っておいたら脱水までやってくれます。ありがたい、便利な道具です。これを使うのは、合理的な選択だと思います。
でも、微妙な風合いの繊維や、手作業でなければ落ちない染みなどを見逃して、なんでも同じように洗濯機に放り込んでしまって、出来上がりの質が落ちた場合は、手抜きといわれても仕方ないかもしれません。
以前取り上げた、教養を計る4分類を思い出します。
1.絶対必要なこと
2.あってもなくてもいいこと
3.端的に要らないこと
4.絶対あってはならないこと
何が大事か、何がどうでもいいことか、ちゃんと区別することを怠ったら、手抜きなんだろうと思います。
手抜きをしないということは、面倒を引き受けるということです。そして、大事なことを区別した上で、どうでもよい部分だけを何かに置き換えられたとしたら、合理的かもしれません。
そして、合理的と手抜きの違いがよくわからないとしたら、その人は教養が足りないということなんだろうと思います。