自分のからだは自分だけが変えられる

長い間、身体が痛いという症状に悩まされています。

世にいうところの、繊維筋痛症という病気に近いものだろうと思いますが、おそらくは、脳や神経に作用する薬を飲み続けたことに因るものだろうと考えています。

朝起きて、意識が戻ってくると痛み始めるので、朝目覚めるのが憂鬱でした。


でも、最近その生活が少し変わりつつあります。

  お灸    です。

お灸というと、身体にもぐさを立てて火をつける、熱い、じっとしていないと怖いというイメージで敬遠していましたが、ひょんなことから少し興味を持って調べると、こんなものを見つけました。

せんねん灸太陽 54点入せんねん灸太陽 です。発熱剤ともぐさシートでできていて、シールで肌に貼ると、ほっこり42〜44度ほどに温まります。火を使わないので、じっとしている必要がなく、3時間ほど貼りっぱなしで作業をしていても平気です。

これは便利。

お灸ですから「つぼ」に貼らなければならないと考え、この本も買いました。

クロワッサン特別編集 新装版・体のツボの大地図帖 (マガジンハウスムック)『クロワッサン体のツボの大地図帖』(マガジンハウス2011)さてツボはどこでしょう。。。
私の場合、一日中いつでも身体が痛いのですから、目を閉じて体に意識を向けると、今どこが一番痛いか、気になる場所が特定できます。たとえば肘関節の内側あたり。その周辺を親指で押してみると、あ、そこそこ、押したら痛いけど気持ちよい場所が見つかります。

面白いのは私の場合、痛い場所を見つけてから本を広げ、ふんふん、ここは○○という名前のツボなのか。。とわかる。そのくらいはっきりと、ツボの場所を中心に痛みがあるようです。

プロの鍼灸師だったらいろいろ理論もあって、刺激するツボの順序とかあるのだろうとは思いますが、とにかく気になるツボに、お灸をペタンと貼るわけです。

効きます。

滞留していたものが流れはじめるというか、排泄が促されるというか、最終的には出るところから出て、身体全体が軽くなります。よく眠れるようになり、痛みも軽くなります。
一度からだの軽いのを経験すると、疲れが溜まってきたときに身体がまた重たくなり、ついには痛み出すのがはっきりわかるようになってきました。

しっかり休めていない、しっかり排泄されていないから、身体が痛いということなのだろうと思います。

痛みを感じているのは私で、それを他人が知ることはできません。医師も検査技師もなんらかのデータとしてとらえることさえもできない、痛いのは私。

となれば、これをどうにかできるのは、私しかいないんだろうと思います。
私の身体は、私がある程度コントロールできるのだから、もっと主体的に私の身体に働きかける必要があるのだろうと思います。医者やセラピストに身体を預けてなんらかの施術をしてもらったり、薬品を取り入れたりするとき、あまりにも自分自身をまるでモノのように差し出していなかっただろうかと思うのです。

お灸で暖めるとツボの周りの筋肉が緩んできます。おかしな無理な力が入っていることにふっと気がつく瞬間があり、その力を自分の意思で解くと、なんとも気持ちがいいです。痛みの塊がふわっと溶けていきます。
結局痛くしているのは自分自身だったのだと気づくのです。

自分を変えられるのは、結局、自分自身しかないし、また、ほんとうに自分で変えたいと望めば、かなりの部分で自分を変えることができるのではないかと思います。

お灸と出会って、ドラマティックに生活が変わってきています。