からだが緩むときこころも緩み、心がほどけると体もほどける

以前、朝目が覚めて意識が戻ってくると、体じゅうが痛い、と、書いていたと思います。
3ヶ月ぐらいまで、そう書いていたと思います。
今はもう大丈夫です。痛くない、と確認できます。目覚めがずいぶんすっきりしてきました。

痛くなくなる最終段階には、お灸が効いたと思います。が、
最初からお灸だけやっておいたらよかった、という話でもないのかなと思います。
いろいろ試行錯誤しながら、その時点の体の状態に一番ぴたりと来るものを選んできて、順序良くここまで来たと考えるのがいいかな、と。

同じような症状の方の参考になることも考えて、
どういう順番で改善してきたのか、整理してみようと思います。
(当時のブログ記事の日付にリンクを貼ってみます)

そもそも、自分の身体に関して、かなり感度が鈍っていたように思います。最初に身体について私のブログで触れたのが、肩こりのことです。実際は体じゅうが硬直していたのですが、気がついていませんでした。肩が凝るというのは、比較的意識しやすい部分なのかもしれません。(『がんこな肩こり』2010/12/23
ねこ背は治るという本。体の重心のとり方について書かれた本も読んでいます。(『ねこ背は治る』2012/5/14)

フェルデンクライスに出会ったのはこれより前でした。背骨を極端にゆっくり曲げ伸ばしするのですが、自分の体を意識することそのものが新鮮だったように思います。(『フェルデンクライス脳と体のエクササイズ』2012/1/14 )
その後、アレクサンダーテクニークに出会います。解剖学的な知識も入れながら、体を深く理解し、意識することができてきました。(2012/11/24)

その間に、解剖学の本を買ってみたり、ストレッチの本を買ってみたりもしています(2012/8/2)。
ダンスやムーブメントのワークショップに出てみたりもしました。
そして、最終的にお灸に出会っています。

こうやって並べてみると、なんとなく順序が見えてきました。自分の身体がどこにあるのかよくわからないような状態から、だんだん体の中まで意識できるようになってきたみたいです。最初の頃は、いつも金縛りにあっているような状態でぼんやりとした身体をひきずっていて、意識と体が分離していた、ずれていたように思います。

最初は腕や脚に意識を向け、徐々に躯体のほうに意識は移っていきました。妙に力が入っている場所があって、その無駄な力を意識的に解き放つ作業を重ねていったように思います。そのときに、必ずといっていいほど、

古い記憶、しこっていた古い心の傷の記憶が蘇って、「ほどけていく」ような感覚を伴いました。偶然ではないと思います。何年も、何十年も前に、嫌な思いをして、そのときにキュッと身体を縮めて緊張したそのときの身体の感覚が、そのまま凍結保存されていたかのようでした。

身体がほぐれると、こころもほぐれるし、その逆もある、ということです。


2年ほど前からはじめた漢方薬サプリメントも助けになっていると思います。
(『危ない!慢性疲労』2013/1/7
今は、体じゅうに意識を飛ばして、どこが重たいかを感じながら、そこにお灸(前に紹介した、貼り付けるだけのものです)や、コイン大の温シップを貼ったり、指圧をしたりしています。
自分をメンテナンスする、ということは、自分を愛するということです。
それが以前に比べて徐々にできてきている、ということなんだろうと思います。

がんこな肩こり-筋肉の疲労をとり、血行をよくしよう (ホーム・メディカ・ビジュアルブック) ねこ背は治る! ──知るだけで体が改善する「4つの意識」 フェルデンクライスの脳と体のエクササイズ―健康とリラックス、フィットネスのためのらくらくエクササイズ 音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと―アレクサンダー・テクニークとボディ・マッピング せんねん灸太陽 54点入 危ない!「慢性疲労」 (生活人新書)