過敏性腸症候群の理解が変わる食事療法

長らく更新が止まっておりました。お久しぶりです。

ここ数か月いろいろなことがあったのですがそのひとつが、過敏性大腸症候群の食事療法です。ストレスが重なっていることは承知のことでしたが、どうも最近それだけじゃなくて、食事を見直すことで状態が変わるというのです。

内視鏡検査に行ったところで胃腸の専門医から栄養指導を受けるように言われました。管理栄養士さんと20分ぐらい面談し、食べてもいい食材のリストを渡されて帰って、半信半疑で取り組み始めました。

 低FODMAP食

というものです。

結論からいうと、とっても効きました。目からうろこです。

食物に含まれている糖類にいろいろあって、腸に負担をかけやすいものを選んで除去するのですが、最終的には自分の適量を探していくことになります。体に合う食事を探っていくという感じになりますが、こういう感性を忘れていたなと思います。これを食べたら調子がいい、これを食べるとだめ、というのがはっきりわかってきました。

腸の調子だけじゃないんです。頭がすっきりして思考がクリアになったり、逆に気分がふさいで不安が強くなってきたり、食べ物でこんなに気持ちまで変わるのだということがおおきな発見です。もっと早く知りたかった。

個人差があるので他の人に当てはまるかどうかはわかりませんが、私の場合はオリゴ糖系(小麦やにんにくなど)ではガスがたまり腹痛が起きること、果糖では便が柔らかくなり気分の落ち込みがあることなどがわかってきました。果糖というと果物というイメージがあると思うのですが、バナナやキウイは大丈夫。酷い症状になるのが食品に甘味料として加えらえている「果糖ブドウ糖液糖」というもので、今のところはこれがちょっと怖くてそこらのスーパーに並んでいるおやつに手が出ません。お気に入りだった液体だしにもしっかり入っていて料理の方法も変えざるを得ないのですが、食べると必ず症状が重くなってしまうので仕方ありません。

果糖については各種サイトの情報によるとその大部分が肝臓に運ばれて中性脂肪になりやすいということで、脂肪肝との関係も取りざたされています。私は体型的にはやせ型なのに脂肪肝があります。これは本格的に、果糖断ちをせねばと考えているところです。

 

食事療法の効果を実感したところで、気が付いたことがあります。

過敏性腸症候群というものの理解に大きな変更点があるということです。パラダイム転換といってもいい。

ストレスへの弱さがあるから腸の不調が起きる、というのがこれまでの理解。

でも、食事を変えたらストレスにも強くなっている自分がいるわけで、因果関係が逆です。つまり腸の不調があったからストレスに弱くなっていた。腸の不調は食事で起こっていた。

考えてみたらすごいことなんですが、じわじわと時代が変わってくるときはこんな感じんだろうなとも思います。

低FODMAP食については他のサイトや以下の書籍を参考にしてください。繰り返しますが何が合っていて何が合わないかは個人差があるのでひとりひとり探っていく必要があります。

なんだかよくわからない「お腹の不調」はこの食事で治せる! 世界が認めた低FODMAP(フォドマップ)食事法

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