網膜剥離をしてわかった眼の役割

裂孔性網膜剥離で手術を受け、しばらくパソコンに触れませんでした。スマホは片眼でもメールの確認ぐらいできるのですが、パソコンは両目必要だということを実感。

10日ほど入院と聞いていたので、退院したらすぐ普通の生活に戻れると簡単に考えていたのですが、実際は1か月経ってもいろいろ支障があります。まあ、生身の身体に傷をつけて手術したのですから、当然といえば当然です。

硝子体手術といって、眼球に穴をあけて器具を入れる手術だったのですが、網膜という場所は痛みを感じる神経が通っていないらしく、眼の中の傷跡が痛むということはありません。痛みが残るのは縫合した眼球の表面のゴロゴロした痛みで、これはほぼ1か月でほとんどなくなりました。

同時に水晶体を眼内レンズに置き換える手術、いわゆる白内障の手術も受けたので、視力が以前と変わっていて、見えにくい距離があったり、左右の目のバランスがとりにくかったりという状況はまだ続いています。視力が安定するまで数か月かかるらしく、眼鏡を慌てて作らないようにと言われていますので、しばらくこちらの不自由は続きそうですが、以前使っていた眼鏡を使ったりしながらやり過ごしています。

案外ここが不自由だなというのは全く別なことです。

目というのは、見るのがメインの機能なので見えていればよいかというとそれだけではなくて、睨んだり、目くばせしたり、さまざまなコミュニケーションに使います。また、身体に力を入れて重いものを持ち上げたりするときは、眼の奥に相当な圧力がかかります。この、眼の奥に力を込めるということが、難しいのです。

眼に力を入れようとするとズーンと重苦しい感じになったり、頭痛が起こったりするので、できるだけ静かに、怒ったり頑張りすぎたりしないように、気をつけて過ごしています。