目から鼻に抜ける道

「目から鼻に抜ける」という表現は、辞書を引くと非常に頭の働きが良い様子を指すと書いてあります。目と鼻の間にどう「抜ける」のか、どの穴を指しているのかよくわからないですよね。。。。

でも、もしかしたら、このことじゃないか、と、思い当たる経験をしました。

最近私は声楽のレッスンに通っているのですが、口を開ける練習をしているうちに、頭蓋骨の中の、ちょうど頬骨の後ろのあたりがぐぐっと広がってくるような感覚があって、なんだかドロっとしたものが鼻の奥に流れ落ちてきました。おそらく副鼻腔の前頭洞といわれる場所が開いたのだと思うのですが、開いて初めて気がつく、私のその場所はずっと閉じていて、空気が入っていかない状態になっていました。

数日、違和感があったのですがだんだん慣れてきました。今はその場所には常に空気が出入りしている感じがあります。ちょうど眉の後ろ側から、鼻の奥の方へ空気が通っていきます。まさに、「目から鼻へ抜ける」感じです。「非常に」かどうかは別にして、頭の働きは良くなっているように思います。
ここが詰まっていると、頭がぼんやりして集中力が落ちるんじゃないかと思うのです。

副鼻腔には他にも種類があって、頭蓋骨の中には何箇所も空洞があるのですが、それらは頭蓋骨にある骨の継ぎ目を緩めることで広げることができ、中に溜まった粘液を排出することができるということのようです。意識的に頭蓋骨の中を広げるようにやってみています。
だれでもできるのかどうかはわかりませんが、とにかく私はできました。そういうのを書いておくことで誰かの役に立つかもしれないのがブログというものかな、と思いますので。

以前精神科クリニックに通っていてややこしい薬をたくさん飲んでいましたが、薬をやめた頃から実は副鼻腔に沁み出してくる粘液が気になっていました。いわゆる蓄膿症のような感染症系の膿ではなく、もっとさらっとしたものなのですが、脳から直接下りてくるような感じなんですよね。
どうなんだろう、他にも同じような経験をした人がいるんでしょうか。

苦しい顔、難しい顔、不安に怯える顔は頭蓋骨を緊張させ、中の空洞を閉じさせていたようです。声楽の先生には、至福の喜びの感情を思い起こして鼻に息を入れるように指示されました。幸せであることで、目と鼻の間は「抜ける」のだということです。そして頭の働きも良くなる。そのことでおそらく次の幸せがやってきて、良い循環を生み出していくものなんだろうと思います。

頭蓋骨の中を柔軟にするのに、これもやってみています。
「あ・い・う・べ・体操」です。
順番に、あ、い、うの口をして、最後にあかんベーのように舌を出す、これだけの体操ですが、お風呂の中で10回とか毎日やっていると顔の筋肉も緩んでくるし、副鼻腔も開いてくるように感じます。この体操は私はインターネットで知ったのですが、やり方についてはいろいろな方が書いておられるので参考にしたらいいと思います。

私はこの体操をすると、まだまだかなり痛みを感じます。それだけ筋肉が強く緊張して固まっていたのだろうと思います。でも毎日続けていると比較的短期間に変化があるようです。表情も豊かになります。本来は免疫力など健康増進のための体操なのだそうですが、私は声楽にも役に立てています。

たぶん、頭の働きも少し良くなっていると思います。