てつがく哲学というのはね。。。なんだと思いますか?

本屋さんに行って哲学のコーナーをのぞくと、いろんな思想家の名前がずらりと並んでいます。思想家の書いた言葉を読んでその意味を解釈するのが、哲学、ということだと、昔はそう思っていました。

これは、鷲田清一さんの言葉を借りれば 哲学学(てつがくがく)であって、哲学じゃないんだろうと思います。(
哲学というのは、自分の頭で、ものごとを深く考えてみること。
そして、自分なりの答えを見つけて、実践していくことなんだろうと思います。

ビジネス書などで、よく ○○氏の経営哲学 などと書かれているのを見ますが、成功した経営者には、自分なりに考えて築きあげた実践のための方略があり、その原理を哲学と呼んでいることが多いように思います。


先日ある哲学関係の研究会のチラシに「○○を読む」とあるのを見て、夫がこう言ったのが印象に残りました。

  哲学というのはね、みんなが幸せになる方法を考えることだよ。本を読むことじゃない。

まるで映画のせりふのような響きで聞こえたんですが、夫は特に気負いもなしに何気なく口にしたようでした。
夫にとって、それは当たり前のことだったようです。

みんなが幸せになる方法を考えるのが哲学。。。

数日考えていたのですが、そうじゃない哲学もあるんじゃないかなぁ。つまり、勝つための哲学。自分が幸せになるための哲学。
ひとりひとりが自分のためにがんばれば、それで世界はハッピーになるということだと考えれば、結局それは みんなが幸せになる方法 のひとつということになるのかもしれないけれど、最初に目指している方向は明らかに違っています。

少なくともわが夫は、みんなが幸せになるための方法を考えるのが哲学だと考えているようで、それは、夫の行動を見ているとなるほどそうかと納得できるものがありました。夫には夫なりの生き方、哲学があるんだろうと今さらながら感じた次第で、結婚22年目ですが、、、、、ちょっと夫を見る目が変わったように思います。