顔を緩めると、どうしてなのか骨盤底が緩んできた

ロルフィングというボディワークがあります。
その関係で以前から購入していた本ですが、あまり読みすすめることなく置かれていました。こういう本は読める時期が来たら読めるというものなのかもしれません。

「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!『「疲れない身体」をいっきに手に入れる本』(藤本靖、さくら舎2012年)ロルフィングそのものというより、おそらくその原理を応用した形なのでしょう、身体の使い方、身体との付き合い方、特に目、鼻、耳、あごといった顔の周辺の筋肉の整え方を詳しく解りやすく伝えている内容です。

読んで改めて意識してみると、私の顔面の筋肉はガチガチに緊張していていました。意識するまで気になっていないんですよね、痛みもあるのですが、それさえも感じていませんでした。本に書いてある手順に従って耳を引っ張ったり、あごを緩めたりしてみました。
そうすると、不思議ですよね。骨盤底がはらはらと緩んできました。はらはらと、という変わった表現になっていますが、なんともいえず勝手に緩んでくるという感じなんですよね。

と同時に湧き出てきたのは、いじけた、卑屈な感情でした。
自分は駄目な人間だから不幸になったどれだけ頑張っても成功することはできない、最初からくじけている考えがそこにあったのが感じられました。小さい自分を抱え込むように背中も腰も丸くなり、力を入れて固まっているのを意識したらその瞬間から、その気持ちから解放されて背筋が伸びてくるのを感じました。

もっと堂々と、自分自身であって良いのではないか。

 
ちょうどテニスの全米オープンが行われていて、強いメンタルで試合に臨む選手の様子がテレビに映し出されていました。あんなふうに、のびのびとした自分を持つことが、私にもできるのかもしれない、できたとしたら、自分は大きく変わることができるだろう。。。。

本の話に戻りますが、この著者は、聞きたくない音を我慢すると耳の筋肉が緊張し、言いたいことを我慢するとあごの筋肉が緊張するのだと書いていました。それは筋肉の習慣になって硬直し、身体全体を硬直させてしまうのだという話でした。アサーション(自己表現)を学んだ今では対処できることも、以前は嫌なのに我慢するだけという場面も多かったわけで、それが卑屈さに繋がっていたともいう見方もできるかもしれません。卑屈さを手放す時期がきたから、私はこの本を手にとったということなのかもしれないです。


骨盤底が緩んで初めて、骨盤を立ててまっすぐ座ることも可能になりました。今までどれだけストレッチしようとしても、痛くてどうにもならなかった部位です。その部分が、顔を緩めたことで緩んでくるというのは、ほんとうに不思議で、面白いと思います。