セルフケアとしてのロルフィング

すっかり病人の生活になっています。
数ヶ月前はオペラの練習や塾講師のアルバイトで大忙しだったのが、まるで遠い昔のような気がします。

感染症といっても、何か身体の深いところ、おそらく脳や神経系の部分に何か異変が起こったような気がしています。医師に何かはっきりしたことを言われたわけではないのですが、病気の経過の中でそう感じました。

前回書いたように、ずっと気になっていた腕などの筋肉のこわばり感は解熱とともに消えたのですが、骨盤から背骨に沿って違和感があり、触るとひどく筋肉が凝っているという状態がありました。

そのときに役に立ったのが、この本です。

ボディワーク入門―ロルフィングに親しむ103のテクニック『ボディワーク入門 ロルフィングに親しむ103のテクニック』(小川隆之・斎藤瑞穂、朱鷺書房2010)ロルフィングの理論に基づいて、ひとりでセルフケアとして、またはペアワークとして、身体のメンテナンスができるように構成されています。図解つきで自学自習できるのですが、力の入れ具合や手を動かす速さなどは、まったく体験していない人には難しいのではないかと思います。私は1年前にロルファーの力を借り体験しているのでこれでいいという確信がありました。ほんの10分ほど触っているだけで凝っている部分が変化していくので、楽しかったです。これももしかしたら、1年前のロルフィングの効果が続いているのかもしれないです。いちどロルフィングを受けた身体は健康な状態に戻ろうとする力が働くと聞いています。

背骨の周囲の筋肉の凝りは、骨盤底に始まり腰骨、背中、首へと上ってきて、順番に解放されてきました。と同時に、身体の詰まりがとれ老廃物が排泄される感覚があります。
詰まり感がが取れるときをロルファーさんは「抜ける」と表現されていました。脚を触っていて首が抜けるときもあるし、身体は繋がっていて不思議だなと思います。