「よのなか」と「からだ」の関係

「からだ」と「こころ」(意識)のことばかり考えてきました。
とにかく緩めればいいんだと考えてきたのですが、

からだもこころも、ひとりで生きているのではなくて、日々の生活の中で社会と向き合っているんだということを忘れていたようです。

ユルかしこい身体になる 整体でわかる情報ストレスに負けないカラダとココロのメカニズム『ユルかしこい身体になる 整体でわかる情報ストレスに負けないカラダとココロのメカニズム』(片山洋次郎、集英社)には、社会と人の身体のかかわりについて書かれていました。
情報を受け取るのは胸で、情報過多な現代では人は胸が緊張し猫背ぎみになるのだそうです。緊張とリラックスを切り替えるのは骨盤で、骨盤底の緊張が固まってしまうと、うつになると書かれていました。私に関してはまったくその通りなんじゃないかと思います。

もっと気になったのはその先です。

情報を受け取ると胸が緊張し、あわせて仙骨が動き、十分に息を吐ききることで意識レベルの問題が解決していくのが本来の身体の動きであるけれども、情報が過剰な現代では胸は次々と緊張し、呼吸が浅くなり、結果として、「意識の解離」を起こすと書かれているんですね。
自分が自分の身体の中に安住していない状態、私が悩んできたのはこれです。

本来の生物は意識が身体の中に棲んでいる、無心の状態がいちばん安定しており、身体の外側に意識の中心が出ると不安になるという表現がなされています。わかる気がします。この不安な状態から脱するためには、身体の働きそのものに集中することで、ボディワークや日常の動きを意識することがひとつと、もうひとつは思い切り解離するために非日常的な空間に行くこと、と書かれていて、これも身に覚えがあります。

骨盤を開閉してオンとオフを切り替える方法も書いてありましたが、要するに、今の情報過多の世の中では、かなりうまくやっていかないと胸や骨盤底が固まって不調を起こしてしまうということのようです。

私は今、集中できる時間は短く、時間帯も限られています。上手に時間管理して、緩める時間と締める時間を区別していったらいいのかなと思いました。