からだの音をきく

自分の身(からだ)に起こっていることは日々変わっていくので、忘れないように書き留めておきます。

先日、ある学会で催された『おとだまセラピー』のワークショップに参加してきました。

おとだまのつかい池田有加さんのHP

ここで、身体のひびきを聴いてそれを自分の声で表現するというワークをやったのですが、
不思議な体験でした。

あとで気がついたのですが、気功によく似ています。声を出すことでエネルギーの流れができてくるのを感じました。数人で声を出していると声明(しょうみょう)のような音のうねりができて場の全体を包み込み一体感がでてきます。

このような場を体験すると私はバリ島のケチャを思い出します。たまたま15歳のときインドネシアのバリ島に旅行する機会がありとても印象に残っています。でも、ケチャに限らず、さまざまの祭礼のときに人は同時に声を出し何かのエネルギーを取り出しているようにも思います。

その夜私はうまく眠ることができませんでした。硬くて困っていた太ももの裏側がふにゃふにゃになっていてびっくりしましたが、全体的に身体が柔らかくなっていたと思います。意識がふわふわとして定まりなく、会場からの帰り道でも切符を買い間違うなどおかしな状態になりました。ワークショップの最後に池田さんのほうから足元がふらつく人などがいるので注意するように言われていたので特に驚かずにすみましたが、自分の身に何かが起こっているということはよくわかりました。

夜中に、頭蓋骨の中で稲妻のような痛みが走るのを感じ、その後、ふにゃふにゃだったからだはある程度の硬さに戻りました。

あれから、日常生活の中で意識してみると、私は息を詰めてからだにぐっと力を入れてしまう癖があることに気がつきました。身体の中に重たいところや痛いところがある場合はなおさらです。
そんなとき、声を出してみるということをやってみました。

身体の気になる部分の重たさや痛さを声で表現するつもりで声を出してみると、たいていはあえぎのようになります。んー、とか、あー、とか言いながら息を出してみると、身体の緊張が緩むというか、ふわっと楽になるように感じます。そして確かに、流れができるように感じます。これまで私は自然な流れを止めてきたのではないかと思いました。

気功だけでなく、鍼灸や漢方治療にも気の流れという考え方はあったと記憶していますが、その正体は西洋医学的にはわかっていないものなのでしょう。しかし実際に多くの人が体験として、なんらかの流れの存在を感じてきたのであり何らかの作用があるのは確かなのだろうと思います。

そして、その流れの作用と、声(おそらく楽器の音も)には何らかの関わりがあり、世界中のさまざまな祭礼で音楽が使われてきたことと密接な関係があるのだろうと思います。

『おとだまセラピー』はそのような音のエネルギーに注目して作られたもので、強いパワーを持つものだと感じました。

この日のワークショップに参加された方がたの感想が池田有加さんのブログにありましたのでリンクを張っておきます。
おとだまのつかい WS感想